【台風コロッケ】ネットミームとなった台風コロッケの由来とは?

時事

台風が近づくと話題にあがる「台風コロッケ」。今回はその由来や意義について迫ってみました。

台風コロッケとは?

台風コロッケとは、台風が接近するときにコロッケを買って食べるという、日本のインターネット上で生まれた風習です。

起源と背景

この風習の起源は、2001年8月21日に大型掲示板サイト「2ちゃんねる」での書き込みにあります。

当時、台風11号が接近する中で、「念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました。」という投稿がされました。

この何の脈絡もないコロッケの大量購入報告が、緊張感のある台風情報の中でネットユーザーの笑いを誘い、「台風の日にはコロッケを食べる」という風習が生まれました

因みにこの時の台風11号は8月21日に和歌山県田辺市付近に上陸後、非常に速度が遅く、紀伊半島を約半日かけて通過しました。長時間にわたって大雨をもたらし、特に東日本での降水量が多くなった台風でした。

「台風コロッケ」という風習は、しばらくは2ちゃんねる内でのものにとどまっていましたが、2012年6月に台風4号が発生した際に、Twitterのトレンドワードとして話題となり、再び広く知られるようになりました。

※1989年7月16日に放送されたサザエさんに「台風コロッケ騒動」という話があり、それが元ネタと言う説もあります。

文化としての定着

それ以降、様々な形で「台風コロッケ」が話題となり、文化として定着していく様子がうかがえます。

  • SNSでのトレンド: 台風が日本に接近するたびに、SNS上では「台風コロッケ」が話題になります。多くの人が「コロッケを買わなきゃ」といった投稿を行い、コロッケが台風の日の定番食として認識されるようになっています
  • 商業的な影響: 台風が接近すると、スーパーや弁当店ではコロッケのセールが行われることもあります。例えば、イオンリテールでは、台風の接近に合わせて通常の5倍のコロッケを用意することが報じられたこともあります

台風コロッケの意義

台風が来るとスーパーでコロッケの売上が増加するようになりました。

この現象の背景には、コロッケが賞味期限が比較的長く、常温で保存できるため、停電時にも安心して食べられるという理由があると考えられています。また、台風や大雨などの気象変動が予想される際には、総菜全般の売上が伸びる傾向にあります

さらに、台風が来ると肉が売れるという現象も報告されています。台風に備えての買い物が2~3日分を目安に行われるため、肉が他の食材に比べて早く売り切れることがあるとされています

これらの事例は、台風が接近する際の消費者行動の一端を示しており、小売業者にとっては商品の供給や在庫管理の参考になるでしょう。

まとめ

今回も「台風コロッケ」当時と同じく、動きの遅い台風が近づいております。

台風コロッケは、特に実用的な意味を持つわけではなく、むしろネットミームとしての側面が強いです。

しかし、台風の緊張感を和らげるための一種のジョークとして、または台風の日に家で過ごすための楽しみとして、多くの人々に親しまれています

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